災害時における医療救護は赤十字病院の第一の使命です。 万が一の災害発生に備え、日本赤十字社岡山県支部と連携し、医師、看護師などを中心とした救護班を編成しています。災害発生時には全国の赤十字病院から救護班を被災地に緊急派遣するなど、迅速な救護活動を展開できる体制を整えています。
災害拠点病院は、災害医療機関を支援する機能を有する病院で、重症・重篤な傷病者を受け入れるなど、災害時の医療救護活動において中心的な役割を担う病院として位置づけられています。
災害による被害が拡大し、医療救護が必要な場合は、救護班を現地へ派遣します。当院は平成9年、岡山県より基幹災害拠点病院に指定されました。
基幹災害拠点病院の役割としては、集団災害時における災害拠点病院としての救命・救助活動だけでなく、県内に8施設ある他の災害拠点病院を教育・指導・調整する立場にあります。
年に1度、県内の災害拠点病院が集まり、合同で災害救護訓練(研修会)を行っています。
過去に発生したさまざまな災害に救護班を派遣し、現地で救護活動を行いました。
当院は、発災当日から救護班を現地に派遣し、被災者の医療救護活動を行いました。
第1班は福島、2班から6班は岩手山田町へ救護班を派遣し、小学校、公民館等巡回診療を中心とした様々な避難所で被災者の診療にあたりました。
また、石巻赤十字病院、同病院内医療災害対策本部、石巻看護学校等の個別支援として医師・薬剤師・看護師・事務職員・助産師・教師・介護福祉士等を派遣しました。「こころのケア」班も派遣し、被災地でのこころのケア活動をおこないました。延べ107名の職員を現地へ派遣しました。
平成26年広島市土砂災害の被災地へ救護班2個班を派遣。避難所を巡回し、診療や心のケアに当たりました。
災害時に迅速かつ適切に救護活動を展開するため、日本赤十字社岡山県支部と連携し、 県、各市町村及び関係機関等が主催する各種災害救護訓練に参加しています。