實金健 久村正樹
当院は、昭和58年から救命救急センターの指定を受けており、一次・二次および、三次の重篤な救急患者さんを常時受け入れるための体制を整えています。専任の医師と看護師が24時間体制で、全診療科医師および病院スタッフの全面的な協力を得て診療にあたり、高度な医療を提供するために努力しています。また、一次・二次医療機関や救急隊との円滑な連携にも力を入れています。
救急搬送患者さんの診療に関しては、発生場所から医療機関までの搬送体制、すなわち病院前救護体制の整備が重要です。メディカルコントロール(MC)とは、救急現場から医療機関に搬送されるまでの間、救急救命士等が実施する医行為について医師が指示、指導・助言及び検証することによりこれらの医行為の質を保証することです。
岡山県においては、岡山県救急搬送体制連絡協議会と、県南東部・備中地区・美作地区の3つの地域MC協議会が設置されています。当院は、県南東部MC協議会の中心的医療機関としての役割を果たしています。
具体的には、救急隊との専用電話回線であるホットラインを設置しており、救急現場における救急隊による救命処置への直接指示を行っています。さらには、処置内容の事後報告を受け、検証票の確認による活動評価を行い、救急隊員の活動の質を担保しています。救急隊のための勉強会(赤消会、CPA・重症外傷症例検討会)を定期的に開催しています。救急隊や救急救命士の病院実習生を数多く受け入れており、救急隊員の指導・教育にも力を入れています。
昭和60年卒業
平成9年卒業