救命救急センターとは、脳卒中、急性心筋梗塞、重症外傷等の患者さんや、複数の診療科にわたる重篤な救急患者さんに、広域災害も含めて24時間365日高度な医療を提供できる施設として、厚生労働省に認可されている病院です。救命救急センターは全国に288か所(2017年4月現在)、岡山県内では当院を含めて5か所が指定されています。当院は1983年4月に救命救急センターの認可を受け、運営を開始いたしました。それ以来、30余年にわたり岡山県の救急医療を中心で支え続けております。
診療面では、救急医療に精通した医師が中心となって全診療科医師および病院スタッフの全面的な支援を得て、重症な救急患者に高度な医療を提供しています。当院は集中治療室(ICU)、循環器疾患治療室(CCU)やNICU(新生児集中治療室)を備えており、疾患や病態に関わらずあらゆる患者さんへ対応ができます。
教育面では、医師、看護師等の医療従事者に対して必要な研修を行う体制を有し、地域の救命救急医療の充実強化を図っています。
またメディカルコントロール協議会に参加し、メディカルコントロール体制の充実に当たり積極的な役割を果たすとともに、救急救命士の気管挿管・薬剤投与等の病院実習や、就業前研修、再教育などに協力しています。
さらに病院内には赤十字医療救護班、災害派遣医療チーム(DMAT)を組織し、災害に備えて積極的な役割を果たしています。
我々は政令指定都市岡山市において最多の救急患者数、救急車搬入台数を誇っております。引き続き、岡山県南東部地域を中心に岡山県全域から重症患者さんを受け入れ、高度な治療を提供します。また地域の医療機関等の皆様との支援・連携を重視しており、都道府県や医師会、他の救急医療機関、消防機関等の関係機関と情報共有や意見交換をこれまで以上に多く行ってまいります。
「信頼され親しまれる病院」という病院理念に沿い、地域の皆様のために愛と心が通う救急医療を提供し続けます。