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化学療法センター

(平成27年5月開設)

化学療法とは、腫瘍やがんに対して手術でなく薬剤(主に抗がん剤)を用いた治療をすることです。

化学療法は多くの場合入院治療として行われていましたが、副作用が軽く効果の高い薬剤が開発・承認されたこと、制吐剤や骨転移治療剤などの支持療法が進歩したこと、化学療法に熟練した医療者が多くなったことから外来治療できるようになりました。
当院では、平成14年10月に外来化学療法室を開設しました。近年のがん患者の増加に対応するため、平成27年5月南館開設に伴い、15床へ増床して化学療法センターを開設しました。

外来化学療法では、患者さんが家庭や社会生活を維持しながら、生活の質(QOL)を損なうことなく治療に専念できることが重要になります。当院では、病院でありながら病院らしくない空間を目指して、一面の窓からの自然な採光やフローリング・壁紙の工夫、リラックスできる音楽、ドレッサー付のトイレ、季節を感じられる室内装飾など環境に配慮しています。
また、ベッドに備え付けのテレビを見たり、食事できたりと治療中の患者さんのQOLの向上に努めています。
さらに、面談室や家族サロン、図書コーナーも備えており、安心して治療を受けることができます。安全かつ適確な化学療法を行うことも重要です。そのため、医師・薬剤師・看護師の専任スタッフが中心となり、「レジメン登録」や「手順書の整備」、「患者さんに副作用と対処方法の説明」などを行っています。
化学療法センターには、専用の調剤室やエマージェンシールームを新設しました。
多職種によるチーム医療を行うことで治療の質と安全を高め、患者さんや家族の心身両面の支援ができるように努めています。

化学療法センターの体制

  • 利用ベッド15床(リクライニングチェア12床、ベッド3床)
化学療法センター疾患別延べ患者数
肺悪性疾患 食道 胆道 ・ 肝 膵臓 大腸 血液疾患 乳腺 後腹膜 ・ 不明 婦人科 泌尿器科 頭頸部 脳腫瘍 バイオ
2019年度 928 9 334 200 465 432 380 969 4 216 134 97 16 227 4,411
2020年度 863 20 259 213 505 521 266 1009 101 189 142 15 241 4344
2021年度 867 70 225 287 655 642 328 1164 150 156 93 51 230 4918
2022年度 771 46 249 352 649 565 486 1138 177 257 138 25 254 5107
2023年度 748 39 245 346 810 625 699 906 211 164 103 3 286 5185

外来腫瘍化学療法診療料1について

当院では、外来化学療法を受ける患者様が安心・安全に治療を継続するために、以下の体制を整備しています。

1.医師、看護師を院内に常時配置し、患者様からの電話などによる緊急の相談に24時間対応できる連絡体制を整備しています。

2.緊急時に患者様が入院できる体制を確保しています。

3.実施される化学療法の治療内容(レジメン)の妥当性を評価し、承認する委員会を定期開催しています。

4.がん治療を仕事が両立できるように支援する体制を整備しています。詳しくは、がん相談支援センターへ

☆緊急時の相談窓口と対応☆

病院代表番号:(086)222ー8811

平日(8:30~17:00):化学療法センター(内線:12175)

夜間・休日:救命救急センター(内線:22171)

「お名前と化学療法を受けていることや症状」などをお伝えください。

※担当医・外来化学療法担当看護師が対応します。

※夜間帯や休日などは、当直医・看護師が対応しますが、必要に応じて主治医や各専門領域の担当医と連絡を取り合い対応します。

化学療法センターの風景

化学療法センターの風景

化学療法センターのアメニティ

化学療法センターのアメニティ