がん診療連携拠点病院は、がん診療について、厚生労働省が指定するがん医療の内容、医療従事者の配置、診療実績、設備、情報提供・相談体制などの要件を満たす病院です。
岡山赤十字病院は、二次医療圏の拠点である地域がん診療連携拠点病院です。
当院がんセンターのスタッフは、岡山市内、岡山県東部・玉野市、南部・瀬戸内市、備前市のがん患者さんを対象に診療全般やサポートに対応します。
肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、肝がんの5大がんと各病院が専門とするがんについて、手術、放射線治療、及び薬物療法を効果的に組み合わせた集学的治療を提供する。
各学会の診療ガイドラインに準じる標準的治療など、がん患者の状態に応じた適切な治療を提供する。
緩和ケアチームを設置し、がんと診断された時から、がん患者の苦痛を適切に緩和する体制を整備する。
院内がん登録数、悪性腫瘍の手術件数、薬物療法ののべ患者数
放射線治療ののべ患者数、緩和ケアチームの新規介入患者数
がん相談に関する専門の研修を受けた相談員を配置するがん相談支援センターを設置し、院内、院外の患者や家族への情報提供や相談支援を行っている。
組織上、医療管理部門を設置し、医療安全管理者に常勤の医師、薬剤師、看護師を配置する。
院内がん登録数、1,391名、手術件数595件、薬物療法7,524件、放射線治療5,477件、緩和ケア介入患者数226名
医療情報管理課を中心に毎年、岡山県にがんの発生件数や予後の 報告を行っています。また、当院独自でもがんの治療成績や予後を 解析し、その後の治療に役立てています。
がん診療連携協議会とは、都道府県がん診療連携拠点病院が、各都道府県におけるがん診療の質の向上及びがん診療の連携協力体制の構築を目的として設置する協議会です。岡山県では、岡山県がん診療連携協議会が運用されています。
当院のがんセンタースタッフは、連携協議会の本会と作業部会に参加し、院内、院外で活動をします。
文責、2020年7月 藤井総一郎