平成27年度 岡山赤十字 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1265 323 323 488 638 952 2244 2841 1859 304
当院を退院された患者さんの年齢階級別(10歳刻み)患者数を示しています。
0-9歳台と60~80歳台の患者さんが全体の70%以上を占めており、疾病感受性の高い年齢層の入退院患者が多いことがわかります。
また、高齢者の患者数が多いことから、転倒・転落のリスクは高く、常に注意し、対策をとっていく必要があるといえます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 96 14.79 15.35 1.04 60.82 糖尿病教育入院
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 11 11.27 14.34 0 80
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 21.69 - -
当科は糖尿病・内分泌内科と協力して糖尿病入院治療を多く実施しています。
また、救急外来から入院する高齢者の肺炎の方も多く診療しています。
糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 55 18.27 15.35 0 61.62 糖尿病教育入院
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 14.2 - -
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) - - 14.3 - -
糖尿病患者さんの入院の目的には、糖尿病教育・血糖コントロール・合併症の検査と治療・救急時の処置など幅広くありますが、どのような場合にも対応できるよう、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・臨床検査技師・医療ソーシャルワーカーなどが連携してチーム医療を行っています。また、患者さんのニーズに合わせ、糖尿病教室を5日間とコンパクトにしています。
膠原病リウマチ内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2 なし 49 21.8 18.15 2.04 64.57 エンドキサンパルス療法
070470xx99x2xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 2あり 28 16.54 26.73 7.14 65.86
070470xx99x5xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2 5あり 24 4.29 6.72 0 50.17 関節リウマチのアクテムラ
膠原病などの全身性臓器障害を伴う自己免疫疾患のため、病態の鑑別、寛解導入治療の目的で入院するケースが比較的多く認められています。迅速な診断、治療開始を行っていますが、強い免疫抑制治療を要する重症例は、入院期間が長引く傾向にあります。関節リウマチに関しては、合併症の治療や抗リウマチ薬・生物学的製剤導入のための入院が多く認められます。これらのケースでは、今後のADL(日常生活動作)低下を防ぐため、可能な限りリハビリテーション科と併診し、理学療法の実践方法を身につけていただくようにしています。
消化器内科・肝臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 108 7.86 10.93 4.63 72.71 内視鏡的逆行性膵胆管造影
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2 なし 59 8.37 9.2 0 72.44 内視鏡による胃粘膜剥離術
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 45 7.67 9.17 0 64.69
(1)総胆管結石およびそれに起因する胆管炎は救急疾患の中でも多くみられ緊急処置を要する疾患です。現在は手術ではなく内視鏡的逆行性胆管造影、胆道ドレナージ、乳頭切開、結石除去術が主流となっており、消化器内科への紹介および救命救急センターを受診・搬送される患者さんが増加しています。
(2)胃癌検診の普及や内視鏡の機器・技術の進歩により胃癌が早期に発見されることが多くなりました。近年、早期胃癌の中で粘膜内あるいは粘膜下層浅層に留まる場合は内視鏡で切除できるようになり(内視鏡的粘膜下層剥離術ESD)、治療件数が増加しています。
(3)腸閉塞(イレウス)は以前から現在まで腹部救急疾患の中で重要な疾患であり、当科でも多くの患者さんが入院され治療を受けられています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 206 2.89 3.29 0.49 71.38 気管支鏡検査
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 142 11.33 14.34 2.11 68.67
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 74 18.31 13.38 0 68.36
呼吸器内科では、肺癌を中心とした呼吸器悪性腫瘍の診断および治療に力を入れています。
標準的治療の実践のみならず、治験や臨床試験にも積極的に参加し、新規エビデンスづくりにも関わらせていただいています。また、気管支鏡検査に関しては、1泊2日または2泊3日のパスを導入し、年間約400件の検査数であり、あらゆるデバイスや迅速細胞診などを駆使した最適検査に心がけています。
良性疾患としては、下気道感染(肺炎や細気管支炎など)が多く、EBMに従った診療を行わせていただいており、できるだけ短い期間の入院で治癒せしめるよう、心がけています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 239 3.03 3.07 0.84 71.16 心臓カテーテル検査
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 118 4.64 4.87 0.85 71.82 冠状動脈形成術
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 66 13.73 18.3 18.18 81.47
当院は三次救急を中心に救急医療に力を入れています。
昨今の超高齢化社会に伴い、動脈硬化病は増える一方です。心筋梗塞や狭心症などのいわゆる動脈硬化による虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査を数多く手掛けています。更には、すでにカテーテル検査施行済みで治療方針の決まった方の保存的治療、あるいは、虚血性心疾患のみならず、弁膜症、高血圧、心筋症など数多くの疾患による心不全の治療に力を入れています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 68 15.51 19.87 7.35 64.87
010080xx99x00x 脳脊髄の感染を伴う炎症 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 12.85 9.87 0 55.69
010170xx99x10x 基底核等の変性疾患 手術なし 手術・処置等2 あり 定義副傷病 なし 12 13.17 18.04 8.33 76.83
当科は、生活習慣病やメタボリックシンドロームを基盤として発症する脳卒中や認知症、頭痛、パーキンソン病などの今後ますます患者数が増加する疾患をはじめ、神経変性疾患や神経免疫疾患などを対象としており、救急医療においても極めて重要な専門分野です。対象となる症状としては、頭痛、しびれ、めまい、物忘れ、手足のふるえ、手足の脱力・麻痺、筋肉のやせ、筋肉痛、歩行の異常、言葉のもつれ、けいれん発作といった症状です。診断のため、脳(機能)画像診断として、MRI、CT、エコー、脳機能画像(脳血流シンチグラフィー、function MRI等)、電気生理学的画像(脳波、筋電図、神経伝導検査)等施行いたします。他科や他医療施設と協力しながら地域医療の貢献に努めております。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 115 17.49 17.69 1.74 67.55
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 25 22.84 18.19 0 67.36
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 16 52.75 23.04 0 71.13
当科では、悪性リンパ腫や急性白血病などの血液悪性腫瘍を中心として診療を実施しています。
入院患者では、悪性リンパ腫が多く、また、急性白血病や骨髄異形成症候群に対して抗がん剤を用いた化学療法を行います。
急性白血病では無菌室にて無菌管理を行います。
治療に関しては、日本血液学会の造血器腫瘍ガイドラインに準じた治療を実施しております。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 9.95 13.64 0 60.23
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 あり 定義副傷病 なし 11 6.45 7.47 0 48 腎生検
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 10 19.2 23.89 0 59.8
慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群において蛋白尿、血尿、腎機能低下等を患っている患者さんにとってはっきりと診断をつけ最もふさわしい治療法を決定するために、腎臓の組織の一部をとり、顕微鏡で評価する腎生検がとても大切です。慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群および慢性腎不全進行を抑制することを目的とし腎生検による診断、教育及び治療を実施しています。
脳卒中科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 73 15.56 18.08 30.14 73.79 脳卒中地域連携パス
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 9.36 15.8 14.29 75.29 脳卒中地域連携パス
010060x099130x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 13 19.62 19.87 38.46 60.08 脳卒中地域連携パス
当科は虚血性脳血管障害を中心に診療することで、救命救急センターの一翼を担っております。入院される方の10%程度にアルテプラーゼ静注療法を行っています。院内では治療、検査と同じくして早期のリハビリを行いますが、引き続き十分なリハビリができるように地域のリハビリ病院とも連携しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2 なし 307 5.42 5.72 0 2.69
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 187 5.44 6.31 2.14 3.83
030270xxxxxxxx 上気道炎 93 4.16 4.83 1.08 1.76
小児科入院では呼吸器疾患の症例が多くなっています。肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎といった下気道感染症が最多です。また、当院は24時間入院患者を受け入れていることもあり、夜間、早朝に症状が悪化することの多い気管支喘息がそれに続いております。小児、特に乳幼児では上気道炎も悪化することがしばしばあり、年少児の入院が目立っています。なお、転院は、普段通院されている病院が診療を行っていない時間に、救急来院され、入院が必要となった方で、入院後、ご希望により普段通院されている病院に転院された方です。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 73 5.62 7.84 1.37 60.85 腹腔鏡下胆嚢摘出術
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 65 13.58 17.41 6.15 69.65 結腸切除術
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 定義副傷病 なし 49 4.12 5.56 0 34.41
消化器外科では胆嚢炎、胆石症などでの入院が最も多くなっています。第3位の虫垂炎とともに腹痛、発熱を訴えて救急受診したり他院から紹介受診される方が多いためですが、当院が救急救命センターであることが充分に認知され機能していることがその最も大きな理由であると思われます。
結腸癌も癌による腸閉塞で同様に救急受診される方が多いことと、当院が盛んに腹腔鏡下手術を行っていることも第2位となっている要因の一つと思われます。特に大腸癌による腸閉塞に対しては下部消化管内視鏡的にステントを閉塞・狭窄部において拡げ、いったん腸閉塞を解除してから後日手術を行うことが多くなっております。そのため従来なら緊急に人工肛門をつくるのが通常であったものが、現在では人工肛門となる可能性を最小としております。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 118 7.44 13.03 0 69.81 肺切除術
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 7.28 9.68 0 23.64 胸腔鏡下ブラ切除術
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 7 8.28 0 32.09
当院では1995年から胸腔鏡下手術を導入し,国内でも有数の症例数を施行しています。原発性肺癌は呼吸器内科で診断・ステージングしたのち放射線科医,呼吸器内科医,同外科医からなるカンファレンスで治療方針が検討され,当科に紹介されます。転移性肺腫瘍は院外を含む各診療科から手術適応に付き相談を受け,適応があれば手術しています。自然気胸は初発症例は保存的に治療するのを基本としていますが,再発症例,気漏が4日以上遷延する症例,社会的事情がある症例を手術適応としています。特に肺悪性腫瘍に対する胸腔鏡下手術は全国でもトップクラスの平均在院日数で,鏡視下手術のメリットが最大限に生かされていると考えています。
乳腺内分泌外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし 25 6.16 6.79 0 61.36 乳房手術
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし 24 8.29 10.37 0 71.08 乳房手術
060150xx03xx0x 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 定義副傷病 なし 18 4.33 5.56 0 29.83
当院では乳癌の手術が主として行われていますが、甲状腺手術も行っています。また外科全体として虫垂炎症例も多く、乳腺外科医も一般外科緊急手術に携わっています。平均在院日数は、乳房切除術では、皮下ドレーンが入り、抜去後退院ということで、温存手術よりやや長くなっています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xx0x 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし 47 2.28 3.46 0 65.68 下肢静脈瘤根治術
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり - - 23.57 - -
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 5.99 - -
当科では冠動脈バイパス手術等、開心術をはじめ、胸部大動脈瘤および腹部大動脈瘤に対するステントグラフト手術、下肢閉塞性動脈硬化症等動脈疾患はもちろん、下肢静脈瘤に対して最近保険適応となった血管内焼灼術を導入し、低侵襲手術をおこなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 133 21.41 28.7 75.94 82.48 大腿骨頸部・転子部骨折手術
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 67 26.42 27.21 19.4 75.15 人工膝関節手術
160610xx01xxxx 四肢筋腱損傷 靱帯断裂形成手術等 61 30.98 22.19 80.33 66.98
当院は救命救急センターであり、大腿骨頸部骨折やその他の外傷の手術を多く行っています。一方で膝の人工関節や腱板断裂の慢性疾患にも対応しています。医師、看護師、理学療法士、医療ソーシャルワーカーによる退院支援に向けたカンファレンスに積極的に取り組んでいます。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 49 11.47 10.02 10.2 69.29
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 42 7.88 7.52 2.38 35.05
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 27.35 19.32 64.71 69.06
当科の特徴として救命救急センターを併設していることもあり、頭部外傷、くも膜下出血、脳出血の患者さんが多く搬入されてきます。頭部外傷については、全身の損傷を伴っていることもあり関連科との密な連携をもち迅速、適切な処置を行っております。集中治療室にて高度な全身管理を行い、社会復帰を目指し、日々奮闘しております。脳出血は血腫が大きければ、手術、大きくなければ保存的治療を行うことになります。いずれにせよ患者さんの後遺症軽減を目標に治療を行っております。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 11 7.55 11.97 0 58
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 - - 8.97 - -
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし - - 3.54 - -
丹毒、蜂巣炎などの急性深在性膿皮症は症状に応じて、抗生剤の点滴治療を入院で行っています。帯状疱疹は外来通院治療を行うことが多いですが、発熱や痛みのため食欲不振がある場合などは入院で抗ウイルス剤の点滴および補液治療を行います。形成外科で眼瞼下垂、腋臭症などの手術治療を行っており、術後安静を要する場合は皮膚科入院で術後ケアを行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 100 5.35 7.59 2 74.68 経尿道的膀胱腫瘍摘出術
110200xx04xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除術 44 7.57 7.9 0 74.93 経尿道的レーザー前立腺切除術
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 30 15.8 14.03 0 68.93
当院は県南部に位置する地域がん診療連携拠点病院であり、悪性腫瘍手術がその多くを占めています。症例数として多いのはやはり膀胱癌に対する経尿道的手術であり、また前立腺癌に対する根治術も行われています。その他、泌尿器科良性疾患の代表的疾患である前立腺肥大症に対する手術も多く行われています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 116 2.62 5.11 0 67.91 パクリタキセル・カルボプラチン療法
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 68 3.1 5.17 0 63.15 パクリタキセル・カルボプラチン療法
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 35 4 5.33 0 65.97
当院では地域がん診療連携拠点病院であり悪性疾患の手術治療をエビデンスに基づき積極的に行っています。それに伴う、卵巣、子宮の悪性疾患の術前、術後の癌化学療法症例を数多く扱っています(外来治療例も同等の症例数です)。1年間での新規化学療法症例は約30-40例に及んでいます。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 11 14.09 9.57 0 64.64 硝子体手術
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 11 9.27 7.99 0 69
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 10 7.8 7.42 0 62.3
白内障手術がDPC対象から外れ、硝子体手術、緑内障手術、網膜剥離手術が入院手術の中心となってきた。その中で、網膜前膜、黄斑円孔、硝子体黄斑牽引症候群などの手術が増加している。緑内障手術も今後増加するものと思われる。網膜剥離手術は緊急性を要し、適時対応を心掛けています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 84 8.05 8.2 0 18.38 扁桃摘出術
アデノイド切除術
030428xxxxxxxx 突発性難聴 60 8.75 9.6 0 60.47 突発性難聴
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 52 8.06 7.76 0 52.65 副鼻腔手術
「扁桃、アデノイドの慢性疾患」で入院するのは、慢性扁桃炎や反復性扁桃炎、アデノイド増殖症などで口蓋扁桃手術やアデノイド切除術目的の方々です。未就学児や小学生が大多数ですが、幼児から成人まで幅広い年齢に手術を行うため平均年齢は18歳前後になっています。扁桃の手術を行った場合の入院期間は8日ですが、アデノイドの手術のみを行った場合は、入院期間が8日より短くなることがあります。
「突発性難聴」は片耳が突然聞こえなくなる病気です。お体が元気で難聴以外に特に問題がない方は外来通院でも治療可能ですが、糖尿病などの合併症がある方は入院での治療が必要です。なお、お体が元気な方でも難聴の程度によっては入院治療を勧める場合もあります。平均入院期間は9日弱ですが、副作用の少ない方は6日前後で退院される方もいます。
「慢性副鼻腔炎」はいわゆる「蓄膿」です。近年では好酸球性副鼻腔炎とよばれる難治性の副鼻腔炎が増加しています。当科では内視鏡下手術を行うことで、慢性副鼻腔炎の治療を積極的に行っています。平成27年度の入院期間は平均で約8日となっていますが、平成28年4月からは7日間に入院期間を短縮しています。
その他、当院では岡山大学頭頸部がんセンターと連携して頭頸部がんの化学放射線治療(抗がん剤と放射線を併用する治療法)にも積極的に取り組んでいます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 98 15 26 62 11 23 1 7
大腸癌 35 24 64 44 12 47 1 7
乳癌 40 29 - - - 38 1 7
肺癌 132 29 52 161 167 60 1 7
肝癌 14 11 27 - - 38 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)について、入院治療を行った、初発患者の病期分類による延べ患者数及び再発患者の延べ患者数を表しています。
初発・・・自施設において、がんの診断、初回治療を行った場合
再発・・・自施設・他施設を問わずに、初回治療が完了した後、自施設にて患者を診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合
がんの病期分類は、がんがどれくらい進行しているのかという進行度合を意味しており、Stage0からⅠ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳとあり、StageⅣが最も進行していることになります。
検査入院症例などで退院時に検査結果が明らかでないものは、「不明」の件数に含まれます。
当院は、「地域がん診療連携拠点病院」であり、手術、抗がん剤治療、放射線治療など患者さんに合わせた治療法を選択し、総合的な治療を行っています。
また、独立型の緩和ケア病棟を有しており、がんの進行によって生じるからだのつらさ、気持ちのつらさを和らげる緩和ケア治療の体制も整えております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 30 9.1 53.3
重症度 1 45 14.42 70.27
重症度 2 47 14.77 81
重症度 3 21 10.24 83.67
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
入院のきっかけとなった病名及び最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(誤嚥性肺炎、インフルエンザ肺炎、ウイルス性肺炎を除く)であって、市中肺炎(入院後発症の肺炎を除く)の患者さんが対象となります。
日本呼吸器学会、成人市中肺炎診療ガイドライン、肺炎重症度分類の定義に基づき、入院時の状態から重症度を決定し、重症度ごとに患者数、平均在院日数、平均年齢を示しています。
重症度0の平均年齢は50歳代となっていますが、重症度1から3は平均年齢が高齢者の年齢層になっており、年齢が上がるごとに重症度も高くなる傾向となっています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 17 6.76 70.76 0
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 154 17.79 73.83 32.72
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 13 13.46 67.08 0
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
「ICD10」とは、疾病及び関連保健問題の国際統計分類です。WHOによって公表された分類で、死因や疾病の統計、診療記録の管理などに活用されます。疾病の種類をアルファベットと数字によって表しています。
医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞の患者さんを対象として、その発症から入院までの日数別に症例数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示しています。
脳梗塞治療では迅速に治療を行うことがその後の患者さんのADL(日常生活動作)に大きな影響を与えます。
2~3週間程度の入院期間で治療、検査、リハビリテーションを行いますが、脳梗塞治療においてリハビリテーションは合併症や後遺症を防ぐために非常に重要であるため、地域のリハビリテーション病院とも連携し、十分なリハビリテーションを継続できるような体制の確保に努めています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科・肝臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 88 0.25 1.39 0 68.52 内視鏡による大腸ポリープ切除術
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 60 1.68 10.45 8.33 75.12 内視鏡的逆行性膵胆管造影
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 5.9 0.29 7.08 0 72.44
(1)近年わが国でも大腸癌の症例数が増加しつづけています。大腸ポリープ(腺腫)から大腸癌への進行が明らかになっており、健康診断などで便潜血が陽性と判明したら下部消化管内視鏡(大腸カメラ)を行い、大腸ポリープが見つかったら内視鏡的切除(ポリペクトミーや粘膜切除EMR)を行います。なお近年では平坦な形態を示すもの(LST側方進展型腫瘍)に対して内視鏡的粘膜下層剥離術ESDができるようになりました。
(2)内視鏡的胆道ステント留置術は総胆管結石・胆管炎に対する緊急処置や胆管がん、膵がんによる閉塞性黄疸に対する減黄処置で、多数実施しています。
(3)早期胃癌のうち粘膜内あるいは粘膜下層浅層に留まる場合は内視鏡で切除(ESD)できるようになっており、当科消化器内科へも多くの患者さんが紹介されています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 115 2.37 2.69 0.87 72.25 冠状動脈形成術
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 35 0.03 15.51 8.57 65.69 冠状動脈形成術
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 32 0 11.5 9.38 71.13 冠状動脈形成術
当科の治療の中心はいわゆる虚血性心疾患に対するカテーテル治療です。治療の対象となる疾患には、命にかかわる急性心筋梗塞、比較的安定した労作性狭心症、その中間に位置し、いつ急性心筋梗塞に移行するかわからない不安定狭心症などがあり、積極的な治療を心がけています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 12 0 2.17 0 1.83
K653-3 内視鏡的食道及び胃内異物摘出術 - - - - -
K653-2 食道・胃内異物除去摘出術(マグネットカテーテルによるもの) - - - - -
小児科の入院疾患で手術として扱う中では、非観血的(血を観ないと書くように一般の手術のように傷をつけない治療のことです)腸重積整復術です。腸重積は2歳以下の乳幼児に多い病気であり、腹痛、嘔吐、血便などの症状を示します。2番目3番目に多い疾患はともに、異物を誤って食べてしまった事故です。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 104 0.98 3.95 1.92 62.48 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 72 4.01 10.38 9.72 69.65 結腸切除術
K6335 鼠径ヘルニア手術 51 1.08 2.69 0 65.69 ソケイヘルニア手術
当院では胆石症などに対しては腹腔鏡下胆嚢摘出術を第一選択術式としておりますが、特に比較的条件の良い方・若い方などで創を気にされる方などには臍の小切開のみの創とする単孔式内視鏡手術も盛んに行っております。
結腸癌に対しては腹部に小さな創ですむ細い器具も用い、なるべく創の数・長さを小さくする腹腔鏡下結腸切除術を行って体の負担が少ない手術となるよう、また見た目も創が目立たないよう努めております。
鼠径ヘルニアについては患者条件や希望に照らして腹腔鏡下修復術と直接鼠径部を切開する直達手術のうち最適なものを採用しております。
3術式のいずれも術後に重い合併症が起こることが少ないため術後入院期間は短く、順調に退院まで運ぶことが多いです。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 80 1.24 6.09 0 70.66 肺切除術
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 28 4.11 2.21 0 24.71 胸腔鏡下ブラ切除術
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 28 1.04 6.43 0 69.71 肺切除術
当院では1995年から胸腔鏡下手術を導入し,国内でも有数の症例数を施行しています。原発性肺癌は呼吸器内科で診断・ステージングしたのち放射線科医,呼吸器内科医,同外科医からなるカンファレンスで治療方針が検討され,当科に紹介されます。転移性肺腫瘍は院外を含む各診療科から手術適応に付き相談を受け,適応があれば手術しています。自然気胸は初発症例は保存的に治療するのを基本としていますが,再発症例,気漏が4日以上遷延する症例,社会的事情がある症例を手術適応としています。特に肺悪性腫瘍に対する胸腔鏡下手術は全国でもトップクラスの平均在院日数で,鏡視下手術のメリットが最大限に生かされていると考えています。
乳腺内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 26 1.08 4.19 0 61.58 乳房手術
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 25 2.92 6.12 4 71.52 乳房手術
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 16 0.25 3.13 0 31.13 虫垂切除術
当院では乳癌の手術が主として行われていますが、甲状腺手術も行っています。また外科全体として虫垂炎症例も多く、乳腺外科医も一般外科緊急手術に携わっています。乳癌手術では、温存術や乳房切除以外に皮下乳腺全摘術も行っています。センチネルリンパ節生検は併用法で施行しています。術式は、がんの状況に合わせて患者さんとよく話し合い決定しています。入院は通常前日入院で、月曜日手術の場合には、金曜日入院もあり術前日数は3日となっています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 36 0 1 0 65.94 下肢静脈瘤根治術
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 12 10.17 27.25 8.33 70.42
K617-2 大伏在静脈抜去術 11 0.55 1.64 0 67.73 下肢静脈瘤根治術
当科では冠動脈バイパス手術等、開心術をはじめ、胸部大動脈瘤および腹部大動脈瘤に対するステントグラフト手術、下肢閉塞性動脈硬化症等動脈疾患はもちろん、下肢静脈瘤に対して最近保険適応となった血管内焼灼術を導入し、低侵襲手術をおこなっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 152 1.84 16.86 61.18 73.07 大腿骨頸部・転子部骨折手術
K0821 人工関節置換術(膝) 等 123 1.92 25.11 25.2 72.15 人工股関節置換術
人工膝関節手術
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 65 1.25 8.94 15.38 56.35 上腕骨折(橈骨・鎖骨)
当院は救命救急センターであり、多くの外傷、骨折の手術を行っています。術後のリハビリテーションは転院先で行なうよう病診連携に努めています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 33 0.39 11.52 6.06 79.39 慢性硬膜下血腫穿頭洗浄術
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 22 2.27 40.18 45.45 64.36 開頭クリッピング術
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 13 2.31 34.77 69.23 67.69
慢性硬膜下血腫は頭部打撲を契機にして起こることが多く、運動障害、痴呆症状、また意識障害を呈することもあります。比較的一般的な病気で局所麻酔の簡単な手術で全快することが出来、1週間程度で退院可能であります。本疾患が多いということは当科が地域に密着した医療を行っているということが言えると思います。当科は救命救急センターを併設していることもありくも膜下出血、脳出血の患者さんが搬入されてくることも多く、緊急で脳動脈瘤に対する手術、脳出血に対する手術を行うことが多いのも特徴の一つです。最近は脳血管内治療専門医も常勤として勤務しており、脳動脈瘤に対する治療が幅広く選択され、高度な医療を提供することが出来ていると考えます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 72 1.63 2.92 1.39 74.53 経尿道的膀胱腫瘍切除術
K841-22 経尿道的レーザー前立腺切除術(その他) 44 2.07 4.5 0 74.93 経尿道的レーザー前立腺切除術
K843-2 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 29 2.52 11.9 0 69.1 前立腺全摘除術
当院では結石に対する体外衝撃波砕石術を施行しておらず、その他の泌尿器科疾患として代表的な疾患である膀胱癌、前立腺肥大症、前立腺癌が手術件数の多くを占めています。表在性膀胱癌の標準的治療である経尿道的手術はその中でも最も多くの件数を占めています。前立腺肥大症に対しては県内で唯一のPVP(前立腺レーザー手術)施行施設であり、特に抗凝固剤、抗血小板剤を内服している症例に対しても安全に施行できています。また前立腺癌に対しては腹腔鏡下手術を積極的に施行しています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 36 1.97 9.11 0 52.47 腹式子宮全摘術
K867 子宮頸部(腟部)切除術 33 1 2.21 0 39.82
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 26 0.96 7.35 3.85 46.15 開腹チステ
悪性、良性子宮疾患に対する子宮全摘術が手術症例の中では最も多く扱っています。また、子宮頸部高度異形上皮~上皮内癌(CIN3)に対する子宮頸部切除術も年々増加傾向にあります。子宮付属器疾患(良性および悪性)に対して、開腹、腹腔鏡下手術を施行しています(腹腔鏡下手術では5-6日間程度の短期入院での治療が可能です)。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 315 0 1.01 0 75.69 白内障手術
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 37 0.38 9.05 0 68.08 硝子体手術
K2683 緑内障手術(濾過手術) - - - - -
当科では早期社会復帰を目指し、白内障手術は1泊入院と外来手術を中心に施行しています。そのため白内障手術総数700件のうち、入院手術は315件であった。硝子体手術は網膜前膜の症例が増加傾向です。緑内障手術は今後増加するものと思われる。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 77 1.23 6.14 0 19.47 扁桃摘出術
K319 鼓室形成手術 38 1.21 11.45 0 38 鼓室形成術
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 33 1.24 6.03 0 53.58
耳鼻咽喉科で最も多い手術は口蓋扁桃手術(摘出)で、いわゆる「扁桃腺」をとる手術です。慢性扁桃炎、扁桃肥大、睡眠時無呼吸症候群などの改善のために幼児から成人まで幅広い年齢に行います。小児の場合は併せてアデノイド切除術を行うこともしばしばあります。
鼓室形成手術は、慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎などに対して行う手術です。当科では耳科手術にも積極的に取り組んでいます。近年では、今まで手術・観察が困難であった部位も操作できるように、内視鏡を補助的に用いることにも取り組んでいます。
内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型は慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿)などに行う手術です。内視鏡下鼻・副鼻腔手術は3型以外にも様々な型があります。当院では3型以外も多数行っておりそれらも含めると、上記よりさらに多い件数の手術を実施しています。また、当科ではナビゲーション手術に積極的に取り組んでおり、より安全・確実に手術をおこなうことが可能となっています。
当科ではその他にも頭頸部腫瘍など様々な手術に取り組んでいます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 12 0.11
180010 敗血症 同一 83 0.74
異なる 38 0.34
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 64 0.57
異なる - -
この指標は、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして定義される感染症や合併症の発生率を示したものです。医療資源を最も投入した傷病名が播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・術後の合併症であるものの症例数をカウントし、全患者に対する発生率を算出しています。医療資源を最も投入した傷病名と入院のきっかけとなった傷病名が同一か否かで件数を集計しています。
手術・術後の合併症では、術後創部感染症、薬物の副作用、内視鏡的ポリープ切除術後の出血等、比較的軽微なものが大半を占めています。
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